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【高木りんご園】高木りんご園のりんご

~有機肥料・無袋・葉取らず・樹上完熟~

当園のりんごの特徴は、暖地りんごの特性を生かし、関東ローム層の土壌に肥料は有機肥料のみを使い、太陽いっぱい浴びた無袋栽培です。暖地りんごは、特産地より早く開花し、寒くなるのが遅いので、秋の収穫期は他の産地(青森や長野)より遅めで、樹上で完熟したものを収穫するため、より美味しいりんごになります。10月は「秋映」「シナノスイート」「シナノゴールド」等12種類のりんごが楽しめます。11月からは、「早生ふじ」「サンふじ」を箱いっぱい、りんごの本当のおいしさをお届けします。

りんごの種類と食べ比べ

 

高木りんご園では、約20種類あるりんごから、ご要望に応じてりんごを試食することができます。(正し、りんご狩りは有料になります)。実際に、もぎたてのりんごや、収穫した出荷前のりんごをいただきましたが、品種によって、甘味や酸味、食感なども全然違いました!

 

秋映

黒みを帯びた色が特徴で、熟すとチョコレートのような褐色になります。甘味、酸味のバランスが良く果汁も多い濃厚な味です。

 

シナノスイート

シャキシャキした食感で酸味も少なく、すっきりしたジューシーな甘さが人気のりんごです。

 

シナノゴールド

名前の通り黄金色が見事で、香りも良く、サクサクとした歯ごたえと、みずみずしい果肉、かんきつ類を思わせるさわやかな風味が特徴です。

 

早生ふじ

「ふじ」の突然変異などで生まれた品種で、見た目も味も「ふじ」 と似ていますが、「ふじ」より一か月ほど早く収穫できるため「早生ふじ」と呼ばれています。「ふじ」によく似た食味で糖度が高く、蜜も入ることから評判の良い品種。果肉は「ふじ」よりやや軟らかで、酸味は控えめです。

 

サンふじ

甘味と酸味、歯ごたえのバランスが非常に良く、日本の代表格のりんごです。袋をかけずに日光に当てたサンふじは甘みが強くなります。果汁も多く、果肉に蜜も見られます。

 

およそ2ヘクタールの敷地内には、20種類の品種が実っています。

年に一度しか収穫できないからこそ! 一年かけて、一つひとつ丁寧に、手間暇惜しまず栽培しています。

 

高木りんご農園では、通常のりんご栽培にある、袋かけと葉摘み作業は行っていません。なぜかというと、袋をかけないことによって、圧倒的に美味しく仕上がるからです。また、葉摘みをしないことでりんごはストレスなく大きく育ちます。そして、完熟の状態まで樹に実らせて収穫します。りんごの持つ自然の力を最大限に活かして、根気よく作業しています。色や形など、見た目に多少ムラが生じますが、味と品質には自信があります!

りんごの栽培工程を見てみましょう!

 

 

1.剪定(1~3月)

「剪定」はりんごを栽培する上で最も重要な技術で、「剪定でりんご作りの7割が決まる」と言う位重要な過程です。りんごの樹は人間と同様に個性が有り、それを見抜き生かしながら将来どのような樹形に仕立てるかを見据えて、樹の内側まで日光が届くように一本一本丁寧に枝を切り落として時間をかけて枝の配置を整えます。

 

2.摘花・授粉(4月)

「摘花」は、つぼみや花の時期に「中心花」と呼ばれる真ん中の大きな花のみを残して周りの花を摘み取る作業で、早い時期に摘み取るほど樹の貯蔵養分の消耗が少なく、りんごの品質向上につながります。「授粉」は人の手で1つ1つの花に花粉をつけて確実に結実させる作業です。

 

3.摘果(6~7月)

りんごは1つの株から5~6つの花が咲いて幼果ができますが、それぞれが樹の貯蔵養分を取り合うため全ての幼果が大きくなることはできません。そこで、真ん中の大きな「中心果」を残して周りの幼果を摘み取る「一つ成り摘果」の作業を行います。最終的に仕上げ摘果で選ばれたりんごだけが大きく育てられていきます。全体の約95%を落としてしまいます。

 

4.支柱入れ(9~10月)

「支柱入れ」は、りんごが大きくなり枝が重さに耐えられなくなって折れてしまわないように、支柱を入れて枝を支える作業です。

 

5.玉まわし(9~11月)

りんご栽培で最後の総仕上げの作業になるのが「玉まわし」です。りんごは日光が当たった部分だけ赤くなるので、果実を優しくまわして枝や葉に触れて影になっている面にも日光を当て、果実全体に色がつくようにします。

 

農薬散布作業(月3回)

4月~収穫の20日前までに行います。

 

6.収穫(9~11月)

全てのりんごを一度に収穫してしまえば労力も時間も省約できます。しかし、品種によっては同じ木の中でもどうしても色つきや熟期が揃わないものがあります。その場合には、色つきが良く食べ頃なりんごだけを数回に分けて収穫します。これは「すぐりもぎ」と言われ、より美味しいりんごを消費者に届けたいという思いが込められています。

 

7.出荷(9~12月初旬)

箱詰め作業。

農園内で販売、近隣の直売所数か所、返礼品等。

 

春には、白くて可愛らしい花が咲きます。

りんごの花が咲きました

白くてキレイなりんごの花

収穫を待つばかりの豊作なりんご♪

真っ赤に実りました。蜜入りのりんごは、甘くてジューシー!

紅玉

蜜には果汁がたっぷり!

高木りんご園(初代)

高木一成(タカギイッセイ)さん

~りんごの味には絶対の自信があります!~

 

りんご作りを始めたきっかけは何ですか?

「創業は、1981年で当時私が26歳の時。うちは、米農家だったんですけど、水田だけでは食べていけないから、当時の町長さんがいろんな作物を普及してくれたんです。しいたけ、なす、などで、うちはりんごでした。当初は15人で初めましたが、今では6人まで減ってしまいました。初代で残っているのは2人だけで、あとの農家さんは代が変わっていますね。」

 

高木りんご園で栽培されるりんごの魅力や、優れているところはどういうところですか?

「暖かい地域(暖地)のりんごの特徴として、糖度が高くて美味しい。それは花が咲くのが早くて、4月中旬には咲きます。収穫は秋が遅いので木に長く実らせておける、寒地より15日程遅いからです。ふじの収穫時期は、一番美味しいのは、霜のおりているころで11月中旬~12月初めまでですね。」

 

苦労した点は?

「初代は本当に大変で、10年間ずっと、投資だけでした。栃木県に合うりんごを探すのが大変でした。そもそも合わない…。北海道、青森、長野、群馬、山形などから色々な品種を試しました。北海道の網走で栽培されている、蜜入りのりんごはことごとく駄目でした…。やっぱり暖かい気候のせいかと。本当に選ぶのも難しかったです。栃木県に合う品種を最初50種類植えて、今残っているのは大体20種類です。摘花の作業では、万単位で咲くりんごの花の一番いい花を残して95%まで減らしますが、その作業がとにかく大変です。そして残った花が400~500個のりんごになります。」

 

こだわりは何ですか?

「やっぱりお客さん相手なので、どんな作物を作っても、C級品は絶対に売らないこと。ジュースにする時も、完熟したものを使っています。」

 

おすすめの食べ方はありますか?

「日本のりんごは品質がいいので、生食が一番ですかね。その他には、ジャムやジュースにしたり、お菓子に使ったりですね。ヨーロッパ では、りんごは加工されることがほとんどです。一度、イギリスにいるいとこにりんごを送ったことがあるんです。そうしたらもう、ビックリして、甘い!と絶賛していました。」

 

うれしかった事は何ですか?

「1年のうち数か月間しか収穫できない、お客さんに喜んでもらいたくて、ここへわざわざ買いに来てもらっている限り、期待してくれる人を裏切れない。美味しいと言ってもらえる事が一番の励みですね。今年すごいりんごが出来たんですよ!38年で最高の。840gのビッグサイズのりんごです。大味なのかと思ったら、それが美味しくて。ルビースイートという品種のりんごです。」

 

農園では、もぎたてのりんごや、色々な品種の味見をさせていただきました。高木さんの、りんご作りに対するこだわりや情熱は、とても生き生きしたものでした。この季節にしか味わえない、その年で最高のりんごを皆様にもお届けしたいです。

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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